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やる気の素はなんですか?
2020年 10月 7日
こんにちは!塾長の近藤友紀です。
皆さんは、人間の「やる気の素」は何だと思いますか。
「やる気」と言えば、まず心が動くことが大切です。
心の中に「やる気の素」がありそうですよね。
そうなのです。
実は、人間の「やる気の素」は、セルフ・エスティーム(自己重要感・自己有能感・自尊感情)というものが、高いかどうかなのです。
このセルフ・エスティームが高いか、低いかで「やる気」の力が違ってくるのです。
このセルフ・エスティームが、まずは、「やる気の素」=原動力なのですが、今回は、違う側面から、「やる気」を説明します。
よくいろいろなところに出てくる「やる気」の公式を説明します。
「やる気=価値×期待」
※価値とは、そのことをやる価値があるのかということです。やりがいと言ってもいいかもしれません。※期待とは、そのことができるのか、やるスキルはあるのかということです。
子どものやる気を高めたいと思えば、子どものセルフ・エスティームを高めるために、子どもの当たり前に出来ている点=良い点を認め、その良い点を伸ばしていくことです。
このことを前提にして、先の公式に沿ってやる気を考えてみると次のようなアプローチが良いのではないでしょうか。
まず、「やる気」の構成要素である価値を高めることです。
そのために、子どもにやることが面白いこと、楽しいことを知ってもらう。
そして、やることを通して、自分が成長していくことを実感させることです。
何かをすることで、自分が他人から感謝されたり、尊敬されたりする経験を積ませることです。何かをやることが、価値あることなのだという実感があれば、子どもは自主的にやるようになります。
次に、期待ですが、小さなステップを踏んで、達成感を味あわせて、自分には何かをやる能力があるのだと実感させること。やるためのスキルを習得させること。自分には、何かができるのだと言う期待感を高めることです。この二つに焦点を合わせて、子どもとのコミュニケーションをとることです。
お母さん:A君、この世界地図をよ~く見てよ。
A君 :見たよ。それが何か?
お母さん:この大陸は、アフリカ大陸。それではこの大陸は?
A君 :簡単だよ。アメリカ大陸でしょ!
お母さん:それでは問題です。この世界地図のすべての大陸は、大昔一つでした。どういう風にくっついていたんだ?
A君 :そんなの分からないよ。
お母さん:よ~く見てよ。この世界地図をよくよくみて!世界の大陸は、昔は一つだったんだって、発見した人がいるんだから。
A君 :凄いね。その人。それで、その大陸が一つだったって話は、本当なの?
お母さん:本当よ。凄いでしょ。日常生活の色々なところに不思議なことってあるのよね。そんな不思議な発見を助けてくれるのが、勉強だったりするのよね。
A君 :分かった!だから勉強って大切だって言いたいんでしょ!
こんな感じで、会話をスタートさせながら、勉強の面白さを伝えてあげてはどうでしょうか。子どもの面白そうなことをどんどん提案していくことも、やる気を引き出すポイントです。ぜひ、勉強をやれやれと正面から言うまえに、勉強の面白さを教えてあげるように考えてください。そうすることが、勉強に対してやる気になっていくことに繋がるのですから。
『子どもに勉強の面白さを伝えよう!』
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